犬も人もSOS ~空から毒が降ってくる!?~
農薬の空中散布・・。
毎年、南房総でも広く行なわれている、この農薬の空中散布。
知らない方も多いのではないでしょうか?
でも、残念ながらこの館山市も例外ではありません。
特に農薬散布の情報について知らされていない観光客の皆様にとっては、
「毒が空から撒かれた直後(最中)の場所を愛犬や子供と散歩していた」
という危険性が無きにしも非ず・・なんです・・。
だから他人事ではない。
だから知ってほしい・・・。
トゥルシーもとてもお世話になっている「おんじゅくオーガニック」の三成拓也さんが自身のブログでこの問題を取り上げてくださっています。
これは御宿町だけではなく、すべての命に関わる問題であると考えるゆえ、一人でも多くの皆さまと共有したい思いです。
目を通して頂けたら嬉しいです。
(以下、三成さんの許可を得て転載させて頂いております。)
~ブログ拓座風流 ~
http://takthefool.cocolog-nifty.com/blog/
航空防除についての質問状
私の住む御宿町では今年の12月に町長選挙があります。
町長選の立候補者は今のところ、石田現町長と白鳥議員だけのようなので、お二人に航空防除についての質問状をお渡ししてきました。
石田町長には朝一番の役場で、白鳥議員には夕方4時頃、白鳥丸水産の事務所でお渡しすることができました。
以下、質問状の内容です。
添付資料については、最下部にリンクをはっておきました。
航空防除についての質問状
2012年6月1日
○○ 様
提出者 おんじゅくオーガニック
御宿町七本537-20
代表 三成 拓也
共同提出団体 ちば谷津田再生会
長慶寺
生活クラブ生活協同組合上総ブロック御宿台班
〃 布施班
この手紙は、御宿町長選挙立候補予定者の方々に送付させていただいています。
「子供たちが、この御宿町で、安全・安心に暮らしていくために」という視点から、食から教育まで、自然環境から地域の資源についてまで、いろいろな角度からご意見をうかがうことになると思います。主旨をご理解いただき、ご回答いただけますよう、お願い申しあげます。
なお、質問状の提出は複数回になると思います。今回は、航空防除についてご意見を伺わせてください。
毎年、7月になると、航空防除(農薬の空中散布)が行われます。今年も、御宿では、7月18日に有人ヘリによる散布が行われると聞きました。
2009年7月10日、私と古川範男氏は、農薬の空中散布反対署名を提出しました。しかしながら、未だ、話し合いや検討に向けた動きは全くありません。
一方、去年、御宿町産業観光課からは、航空防除を実施する理由をご回答頂きました(別添資料1)。この回答に書かれている主な理由は以下です。
l 農業者の高齢化が進み、自分達で農薬を散布できなくなった。
l コストが安い。
l 希釈濃度等の管理が簡単である。
l 休耕田が増え、害虫(カメムシ)が増えて、その結果斑点米が増え、お米の等級が下がっている。
また、千葉県は、有人ヘリから無人ヘリの散布へと切り替えるという方針を出しています。しかしながら、無人ヘリの場合、大幅に農薬の濃度が増すので(別添資料2)、無人ヘリの方が安全だと言う保障はどこにもありません。
以上が、千葉県、そして御宿町の最近の動きと現状であります。
この現状を踏まえ、○○様が、航空防除についてどうお考えなのか、また、今後どうしていくべきとお考えなのか、ぜひともお聞かせください。
なお、この質問状について回答の義務はありませんが、回答の有無、回答の内容などについては、私及び共同提出団体のブログ、FACEBOOK、掲示板等のインターネット媒介によって公開させて頂きますので、電子メール↓でご回答下さると助かります。
takthefool@hotmail.com
6月30日までにご回答頂けるとありがたく思います。
御回答のない場合は、「○○氏からの回答は無し」と書かせて頂きます。
質 問
1.航空防除を続けることに賛成ですか、それとも反対ですか?
2.賛否、いずれの場合も、その理由をお聞かせください。
3.農業の高齢化対策についての具体的な政策案はありますか?
4.航空防除を行うにあたって、地主以外の人々の意見を聞く場を設けますか?
それについての具体的な政策案はありますか?
5. 松食い虫の防除についてはどのようにお考えですか?
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以下、参考意見として私の思いを書きます
◆航空防除(とりわけ無人ヘリ)で散布される農薬について
農薬そのものの毒性については、MSDS(製品安全データシート)、製品の説明書における取扱い方法に、極めて厳重な取扱いをするよう注意されているところからも、毒性については議論の余地はありません (別添3)。
◆町全体で議論をすること
明らかに毒性のあるものを散布することについては、当然、町民全員で議論が持たれるべきだと考えます。現状は、航空防除の実施にあたっては、当該農地の地主の賛成/反対→農協(JA)→防疫協会と意思決定が進み、地主以外の賛成/反対の意志が入る余地はありません。
◆地主以外も明らかに関係者であり、そして確実に被害者となっている
実際においては、散布当日には交通規制があり、井戸や車にカバーを掛ける等の注意事項(夷隅郡市発行『航空防除のお知らせ』)が全町民に出されます。子供達の登校時間もずらされ、散布直後には、太陽光によって気化した農薬が大気中に飽和状態となり、いわば燻蒸状態の中、子供達は歩いて通学しなければなりません。観光を目玉とする御宿町ですが、観光客においては、その時期どころか、存在すら知る術はありません。
◆意見を出し合うことの重要性
私は農業者を非難しているわけではありません。一番の被害者は、農業の最前線にいる農業者であることは言うまでもありません。
以上です。
お忙しいところ、ありがとうございました。
三成 拓也
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